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対人分析表の使い方がわかりません。

対人分析表は、他者に対して深く思案するためのツールです。
多くの悩みや問題は、他者がいて構成されていることがほとんどです。
そして、他者に対しての認知が原因で問題となるケースが多くあります。
そこで、他者に対しての考え方を掘り下げ、他者に対する認知を変化させることにより根本的な悩みが解決につながっていきます。
対人分析表はそのためのツールです。

人は、他人の感じていることや考えを自分に重ねて考える事が多くあります。
それは、相手を理解する時に自分の主観を元に判断をしようとするためです。
ですがその場合、自分の主観にないものや主観と相反することだと、受容できないことがあります。

このツールは、他者を完全に客観的な視点で評価するためのものです。
自分と重ねることなく、相手を認知することが目的です。
自分を重ねずに他者を認知すると、主観との相違があっても感情が乱れる事はありません。
他者を正しく共感するためには、相手の事情を深く考える事が近道です。

では、内容を見ていきましょう。

○相手の行動
→相手の見えている行動や発言を書いていきます。
 ここには相手の感情や、自分の感情は書きません。
 実際に起こっている現実だけを書いてみましょう。

○相手の感情(予測)
→その時の相手の感情を予測してみましょう。
 予測は1つではありません。必ず複数の予測を考えましょう。
 なぜなら、相手の感情が一つという事は決め付けになってしまうということだからです。
 その感情である可能性が低いと思っても書いてみましょう。

○相手の感情が湧いてくる原因(~だろう)
→感情の予測に対してその原因になりうる状況証拠や考え方を書いてみましょう。
 これも複数のパターンを考える事が大切です。
 
○その原因の元になる考え方のクセ
→感情が湧いてくる原因に対して、どのような考え方のパターンが当てはまるかを考えます。
 複数のパターンでもある程度まとまった考え方のクセが当てはまると思います。
 これも複数出る場合があります。

○相手が持っている考え方のクセのメリット
→議題のシチュエーション以外の場面で、その考え方のクセが役に立つケースを考えてみましょう。

○相手が持っている考え方のクセのメリット
→議題のシチュエーション以外の場面で、その考え方のクセがマイナスに働くケースを考えてみましょう。

○気が付いたこと
→客観的に見てそのような人に対する感想を書いてみましょう。
 また、最初に感じていたことと実施後の感情を比べてみてなにが変わったかも書いてみましょう。

以上が対人分析表の使い方です。

人は無意識に相手を自分に重ねます。また自分を相手に重ねて考える事もしてしまいます。
特に身近な人になればなるほどその融合化は強くなります。
ですが、相手は自分が見えているだけの人ではないかもしれません。
相手を客観的に共感する事は相手にとっても自分にとっても大切なことです。
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