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認知行動療法とはなんですか?

人は、何か出来事が起こったときに考えや感情を抱きます。
良いものも悪いものもありますが、この結果的に感じていることに行き着くまでに無意識的な判断を常日頃しています。
その判断は、その人の価値観や考え方などが影響していてこれらを認知と言います。
認知行動療法は、結果的に感じている感情を変えるために認知の部分にアプローチをしていくという療法です。
また、意図的な行動の変化によって感情を変えていくという方法もとられます。

その場での感情を和らげる事は、ほとんどの方が行っています。
ですが、その場限りの対処だけでは、同じことが起こったときにまた同じ感情を抱いてしまいます。
同じ感情にならないためにはもっと根本的な部分をクローズアップする必要があります。
そこで、感情を生み出している認知に注目してそれを変えて行けば感情も自ずと変わっていくという考えです。

例えば、真っ赤なりんごを見たときにどのように感じるでしょうか?
おいしそうと思うでしょうか。
まずそうと思うでしょうか。
多数の人はおいしそうと思うでしょう。
ですが、中にはまずそうと感じる方がいるかもしれません。
同じ事象に対して感情が違うのは、認知が違うからです。
真っ赤なりんごを見た事も食べた事もなければおいしそうとは思えないでしょう。
ですが、りんごを食べて信じられないほどおいしければ、次に同じようなものを見たときにおいしそうと感じるものです。
これが認知の変化による感情の変化です。
この例では体験による簡単な認知の変化ですが、様々な状況や感情にもいえることです。

認知行動療法は、その認知の変化を手助けするツールです。
また、認知行動療法を習得し、あらゆる出来事に対して自らが認知行動療法的な考えを出来るようになる事も目的でもあります。


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