用語集

用語集  認知行動療法

認知の歪み(考え方のクセ)

全か無か思考
物事を極端に、白か黒かに分けて考えようとする傾向のこと。
少しのミスで完全な失敗と考えてしまう。
<例>自分のやった仕事に少しの欠点が見つかって、「完全な失敗だ」と思う。
いつもAをとっている人がたまたまBをとって、「もう完全にだめだ」と考える。


一般化のしすぎ
たった一つの良くない出来事があると、それが何度も何度も繰り返し起こるように感じてしまう。
<例>ある若い男性が、好意を寄せている女性に一度デートを申しこんで断られただけなのに、「いつもこうだ。自分は決して女性とつきあうことなんかできない」と考える。


心のフィルター
わずかに良くない出来事にこだわって、そればかりを考えてしまい、その他の良い出来事は無視してしまう傾向。
<例>会社である企画を提案し、一般の評価は大変良いのに、ある人から受けた些細な批評が頭から離れず悩む。


マイナス化思考
良い出来事を無視、あるいは悪い出来事にすり替えてしまう。
<例 >自分は能力がないと考えている人が、仕事がうまくいっても「これはまぐれだ」と考える(このような考え方をする人は、仕事がうまくいかないときは、「やっぱり、自分はダメなんだ」と考える)。


結論の飛躍
1.心の読みすぎ:相手の感情を早合点し思い込んでしまう。
<例>会社の上司に仕事の経過を報告したが、上司はあまり関心をはらってくれない、むしろそっけない態度のように思え、「この頃、自分は上司に嫌われている」と考えた。(上司は、例えば、より急ぐべき案件に心を奪われていただけかもしれない。)
2.先読みの誤り:事態は悪くなると決め付ける。
<例>「この病気は決してなおらない」と考える。(うつ病になるとこのような考え方に陥ることがよくあります。)


拡大解釈と過小評価
自分の失敗を過大に考え、長所を過小評価する。
逆に他人の成功を過大評価し、他人の欠点は見逃す。
<例>些細なミスをおかして、「なんてことだ。これですべて台無しだ」と考える。(この例では、失敗の意味を過大に考えているので「誇大視」といえる。些細な失敗を犯したことで今までのことが100%の失敗になると考えているとすれば、「全か無か思考」ともいえる。このように「認知の歪み」のパターンは互いに重なりあっている場合も多く、いつもどれか一つの分類だけにあてはまるわけではない。)


感情的決め付け
『こう感じるんだから、それは本当のことだ』というように、自分の感情を、
真実を証明する証拠のように考えてしまうこと。
<例>「不安を感じている。だから失敗するに違いない。」


すべき思考
『すべき』『すべきでない』と考えてしまうこと。これができないと自己嫌悪や罪の意識を持ちやすい。
また、他人に向ける怒りや葛藤を感じやすい。
<例>「あの時、父親は怒るべきではなかった。」


レッテル貼り
極端な形の『一般化のしすぎ」ともいえる。
一つのミスをしたことで完全にネガティブな自己イメージを創作してしまうこと。


個人化
良くない出来事を、自分に責任がないような場合でも自分のせいにしてしまう。
<例>断酒できない夫を前にして、「自分はダメな妻だ。夫が酒をやめることができないのは自分の責任だ」と考える。
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